ご挨拶


学校長 挨拶

 和歌山赤十字看護専門学校は明治38年4月、日本赤十字社和歌山支部病院の発足と同時に「救護看護婦」の養成を開始した伝統ある学校です。以来、病院とともに歩み発展し、3662名もの「赤十字看護師」を和歌山県内外に輩出しています。赤十字の原点である救護救援活動の中核を担い広く国内外で活躍している卒業生も少なくありません。

 本校の理念は、赤十字精神に基づく「社会の要請に応え得る、豊かな人間性と看護に関する幅広い能力を兼ね備えた看護師の育成」にあります。このために、看護師に必要な知識と技術を3年間で効率よく習得するカリキュラムが組まれ、充実した図書や学習設備がそれを支援しています。高度な救急救命医療や先端医療で知られる日本赤十字社和歌山医療センターが隣接し、本校と一体化した教育、実習を行えるという恵まれた環境にあります。学生生活においては、看護師に相応しい豊かな心身を育むことを職員一同応援してきました。
 本校は今年度の入学生が卒業する平成33年3月末をもって閉校することになりました。何事も始めること以上に、終わらせることは難しいと言われています。歴史と伝統のある本校の有終の美を飾れるよう学生達と共に「学び合い」の3年間を過ごしてく所存です。
最後まで温かいご指導・ご支援を賜りますようお願いいたします。 

                         和歌山赤十字看護専門学校
                              学校長 平岡 眞寛


副学校長 挨拶

 1859年、スイス人アンリ・デュナンがイタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノの惨状を目の当たりにし「すべての人を救いたい」という思いを込めて敵味方の区別なく救護活動に取り組んだのが「赤十字」の始まりでした。それから159年、多くの赤十字の活動に賛同する人々が手を取り合って「人間のいのちと健康、尊厳を守る」活動を続けてきています。
 アンリ・デュナンの思いを具現化する活動を支える役割を担っているのが「赤十字の看護師」です。その看護師の養成を日本赤十字社が開始してから今年で128年になります。戦後70年(2015年)の節目で多くの先輩方が戦時救護の壮絶な体験を語ってくださいました。その一言一言は、「レッドクロスナース」としての誇りにあふれており、先輩方から紡がれてきた「赤十字の看護」を「未来」に継承していくことが「今」の私たちの重要な役目だと身の引き締まる思いがしております。それとともに、その役割を果たす教育に関われることを誇りに思っております。
 本校の看護師養成は、今年で113年になり「赤十字の看護師」として「あらゆる状況下で人々の苦痛の軽減ができるワザ」を身につけるために、学生と教員が力を合わせて歩んでおります。学生一人一人が「赤十字の看護師としてのキャリアデザイン」を描き、「看護師としての私の人生」を楽しみながら学び続けられる人材を育成したいと考えています。学校生活での多くの出逢いや体験をとおして、人として大きく成長していく学生に教員は勇気と元気をもらっています。
 本校は、今年度の入学生の卒業(20213月)とともに赤十字看護基礎教育の役割を終了することとなりますが、110年以上紡いできた「赤十字の看護の心」を次世代に継承していける人材を輩出していくことを誓います。「人道」を具現化する「赤十字の看護師」に必要な「想像力」と「創造力」つまり、対象に関心を持ち、苦しみに気づきその本質を探り、その人が望む援助を考え実践できる「知恵と思いやりをもった看護師」を育てていきます。

                         和歌山赤十字看護専門学校
                              副学校長 高岸 壽美