和歌山赤十字看護専門学校 学生募集停止について


 このたび、和歌山赤十字看護専門学校は、閉校を前提として平成30年度入学生の受け入れをもって学生募集を停止いたします。

 日本赤十字社が看護師養成事業を開始してから128年、和歌山県支部では113年を迎えます。和歌山赤十字看護専門学校の卒業生は新・旧制度合わせて3,662名であり、ナイチンゲール記章受章者2名、同石黒記念碑受賞者8名のほか、生存者叙勲、黄綬褒章、県ナース章など多くの受賞者がいます。このことは、病院または保健衛生関係その他の職場で、常に赤十字精神に徹し、献身的な活躍を続けていることを物語るものです。
日本赤十字社の看護師養成事業については、看護基礎教育の大学化を推進し、平成10年に赤十字看護専門学校が再編成され35校から17校と半減し、平成25年には看護基礎教育体制の再構築に関する検討がなされました。その結果、「(1)赤十字の看護大学での教育を主体とした質の高い看護師の養成、(2)看護師教育の再構成の4つの方向性として①看護大学の設置、②赤十字大学のキャンパス化、③赤十字以外の大学との連携、④専門学校の存続」の方針が報告書により明示されました。
和歌山赤十字看護専門学校も、入学志願者や入学者の状況の変化から「大学化による看護基礎教育への移行」が適切であると判断しました。そこで、本社が推進する「赤十字看護大学のキャンパス化」を目指し検討していたところ、若者の県外流出防止・地域活性化目的の大学誘致を検討していた和歌山県・市から、設置医療施設である日本赤十字社和歌山医療センター(以下、「日赤医療センター」)と東京医療保健大学の連携による看護学部新設の提案がありました。関係者の意見をいただきながら検討を重ねた結果、同提案を受諾することとし、平成285月末には東京医療保健大学、和歌山県、和歌山市と日赤医療センターの四者で協定を締結しました。その後、開学の準備が進められ、東京医療保健大学和歌山看護学部は平成30年4月開学し雄湊キャンパスと日赤キャンパスの2カ所での看護教育がはじまりました。
東京医療保健大学と日赤医療センターとの提携により赤十字の理念である「人道」の具現化ができる高度な教育を受けた看護師を養成することで赤十字および和歌山県・市の医療および看護の質の向上を期待するものです。
 和歌山赤十字看護専門学校は閉校に向かっていきますが、最後まで「赤十字の看護師」に必要な「想像力」と「創造力」つまり、対象に関心を持ち、苦しみに気づきその本質を探り、その人が望む援助を考え実践できる「知恵と思いやりをもった看護師」を育て、「赤十字の看護の心」を次世代に継承していける人材を輩出すべく、教育環境を整え、学生を支援していく所存です。なお、平成30年度入学生の在学期間は、平成333月までとなります。
長きにわたり、和歌山赤十字看護専門学校の教育活動にご支援賜りました皆様方には厚く御礼申し上げます。

平成304月      

                         

日本赤十字社和歌山県支部
支部長 仁坂吉伸  
和歌山赤十字看護専門学校
学校長 平岡眞寛